カーシャンプーの使用がおすすめ

ガラスコーティング後の洗車は、基本的に水洗いをしても問題はありません。ガラスコーティング剤は、無機質ガラスと同じ成分で構成されています。表面はガラス被膜で保護され、水や汚れ、油を弾いて寄せつけません。

そのため、カーシャンプーは必ずしも必要ではありませんが、車の状態や時期によっては使用するべきタイミングがあります。大抵の汚れは水洗いだけでも十分ですが、コーティング効果を長持ちさせるならカーシャンプーの使用がおすすめです。

車の表面は、常に風雨や泥などによる汚れや軽微なダメージが蓄積されています。表面に付着した汚れによってガラス被膜の劣化が早まり、塗装剥がれが起こったり、光沢感が失われたりするおそれがあります。カーシャンプーで効率的に表面の汚れを取り除けば、ガラスコーティング剤の効果とキレイな状態が長持ちします。

ただし、カーシャンプーはどれでもよいというわけではありません。カーシャンプーには中性とアルカリ性があり、ガラスコーティング剤との相性があります。アルカリ性のものは負荷が強く、コーティング面へダメージを与えてしまいますので、中性のカーシャンプーがおすすめです。カーシャンプーを通販などで購入する際は、中性かどうか確認しましょう。

やってはいけないこと

ガラスコーティング後の洗車は、水洗いやカーシャンプーなど一般的な洗い方で問題ありません。しかし、やってはいけない洗い方があります。

施工直後は洗車しない

ガラスコーティング剤を施した直後は、車体表面のガラス被膜が定着するまで水洗いは避けてください。

洗車ができる状態になった場合も、水洗いをした後に放置するのは厳禁です。車の表面に水分が残ったままの状態だと、水道水に含まれているカルキや塩素が、蒸発後にイオンデポジットやウォータースポットとして残ってしまう可能性があります。凝固した成分が車の表面に残り、拭き取りにくいシミや汚れになりかねません。ガラス被膜の劣化を早める原因になりやすく、ガラスコーティング剤の効果が失われてしまう原因でもあります。

炎天下や日差しの強い日の洗車は避ける

炎天下や日差しの強い日の洗車は避けましょう。洗車後の水や洗剤が車体に残った状態で乾いてしまい、イオンデポジットやウォータースポットによる汚れやダメージの原因となってしまいます。

日差しを避け、ガレージなどの屋内で水を使わずに洗車を行う場合も注意が必要です。乾いたクロスやブラッシングで、コーティング面に軽微な傷がついてしまうおそれがあります。

洗車機の使用は避ける

ガラスコーティング剤を施した車を洗車機にかける行為はおすすめできません。洗車機はクロスやスポンジの高速回転で車を洗いますので、摩耗によるダメージをガラス被膜へ与えてしまいます。

ガラスコーティング剤は、車を保護するのに重要な役割を持ちます。しかし、ガラスコーティング後の洗車やケアの方法を間違えれば、効果の持続が難しくなってしまうのです。正しい洗車方法とケアのポイントを押さえ、大切な車を長くキレイな状態に保ち続けましょう。