車の樹脂パーツとは

バンパーやフェンダーアーチ、サイドステップ、サイドミラーの付け根部分などの車の塗装されていない部分を樹脂パーツと呼びます。カラーはブラックや濃いグレーであることが多く、ザラザラとした感触が特徴です。樹脂パーツは、SUVやBMWミニなどによく使われています。

樹脂パーツの劣化原因

樹脂パーツが劣化してしまう主な原因は、次の3つです。

そもそも未塗装

樹脂パーツは塗装されていないため、ボディなどに比べると外的要因の影響を受けやすい箇所です。劣化が進むと白化し、車の見た目の印象も下げてしまいます。樹脂パーツに特化したコーティング剤も販売されていますので、しっかり対策を取ることが大切です。

直射日光などの熱や紫外線

直射日光などの熱には温度を上昇させて油分を抜けやすくする性質があり、劣化を早めます。また、紫外線を浴びた樹脂パーツは色抜けして白っぽく変化していきます。熱や紫外線から保護するためにも、コーティング剤での施工が効果的です。

酸性雨

1970年代頃からすでに社会問題としてクローズアップされている酸性雨は、樹脂パーツにも大きな影響を与えます。特に、屋根のない駐車場への停車や雨天時の走行には注意してください。車が酸性雨を浴びると樹脂パーツにも浸透し、劣化を早めてしまいます。雨や風にさらされにくい屋内駐車場に停めるのも一手ですが、コーティングを済ませておくとより高い効果が期待できるでしょう。

樹脂パーツを自分でコーティングする方法

樹脂パーツのコーティングは自分でできます。ただし、失敗するとムラが目立ってしまうため、作業は慎重に行うことが大切です。以下の手順で進めると失敗しにくいため、試してみてください。

1．カーシャンプーとスポンジで洗車

いきなりコーティング剤を塗ると樹脂パーツを傷付けかねないため、まずはカーシャンプーとスポンジを使って汚れを洗い落とすところからスタートします。その際も強く擦ると傷付きやすいため、優しく丁寧に洗ってください。泡が残らないように洗剤をしっかりと洗い流すのも、失敗しないためのコツです。

2．コーティング剤の塗り込み

洗車が終わったら、次にやることはコーティング剤の塗り込みです。薬剤の量が多いと拭き取り作業に困難が伴いやすく、少なすぎてもすぐに乾いてムラの原因を作ります。時間を空けず、一気に塗るのがポイントです。

3．コーティング剤の拭き取り

仕上げに行うのが、コーティング剤の拭き取りです。より効果を高めるため、薬剤を乾かしてから1〜3分後に行うことをおすすめします。樹脂パーツを傷付けないように、柔らかめの布を使ってください。拭き取り作業ができていないと、塗布した薬剤が白く変色して余計に見た目を悪化させてしまいます。薬剤が残ったり他の箇所に付いたりしないように、しっかり拭き取ることが大切です。